LANLANパソコン（東京パックス／南中野パソコン教室のＬＡＮ化日記）

１９．アプリケーションのインストール順序 2002/4/1

（1）経緯

　前回の更新で「MSDE」のインストールが難しかったという話を書いた。
そこでも簡単に触れているが、マイクロソフト社の製品に限らず、同一の会社のアプリケーションをインストールする際には、インストール順序が大切である。
　今回は、少し脱線するが、この点について備忘録的にまとめておきたい。

（2）基本的な考考え方

　同一会社のアプリケーションでは、共通して用いられるモジュールというものがある場合がある。この場合、同一名称のファイルであってもバージョン（または作成日）が異なると誤動作の元になる。
　そこで基本となる考え方は、アプリケーションの出荷時期が古いものから順にインストールする必要がある、ということになる。
　また、複雑になる原因は、例えば、マイクロソフト社の製品では、途中にサービスパックも出荷されている。
これらも正しいインストール順序というものがある点である。
　以下では、マイクロソフト社とジャストシステム社の製品の典型的な例について、その順序を具体的に記載する。

（3）マイクロソフト社の製品

　多岐にわたるので、ここでは、WINDOWS／NT４．０サーバーのインストールに関係するものに止める。
この点については、前回も触れているが、日経BP社の「日経WINDOWS／NT（１９９９／７）」に「正しいService Pack導入法」と題して特集記事が組まれている。
　また、同じく「日経WINDOWSプロ（２００２／３）」にも再び「正しいService Pack＆パッチの適用法」として同様の企画が掲載されている。
　これは、このような疑問を感じる方が多いということであろう。２００２／３号では、サービスパック以外にパッチについて触れているが、１９９９／７以降、主としてセキュリティ関係の修正プログラム（ホットフィックス）が多くリリースされるようになってきている。
　本来は、ホットフィックスをまとめたものがサービスパックとしてリリースされるのであるが、サービスパックを待っていては、間に合わないという厳しい現実がある。

　さて、WINDOWS／NT関係のインストール順序については、マイクロソフトのホームページが基本である。
http://www.asia.microsoft.com/japan/products/ntserver/white_papers/install.htmには、WINDOWS／NTにＩＩＳ４．０等のアプリケーションとサービスパックをインストールする際の順序等が記載されている。
　また、サービスパックセンター、http://www.microsoft.com/japan/servers/servicepack/default.aspでは最新のサービスパックをダウンロードできる。
　更にホットフィックスについては、http://www.microsoft.com/japan/technet/security/current.aspに情報がある。
　以上をまとめると下表のようになる。

（4）ジャストシステム社の製品

　マイクロソフト社の製品同様に古い製品から順にインストールする。
これについては、下表を参考にして欲しい。
　なお、当方に関係している製品のみを記載している。
　詳細は、「一太郎１２」等の「セットアップで困ったら」中の「複数のジャストシステム製品をお持ちの方へ」を参照のこと。