2017年11月のご挨拶

天気の話題

東京は今日も雨だった・・

「それにしても、東京は、雨の日が多かったな」

「たしかに、そうね。
 気象庁のホームページから東京で1mm以上の降水量が観測された日数を確認してみると、次のようになったわ。
 
 これを見ると、2017年10月は、10/1~10/30までの30日間で、16日、雨が降った勘定になるので、2日に1回以上降っていたことになる」

「ともちゃん、いつもご苦労さん。
 ほんとうじゃのう。2017年の10月は、平年の1.6倍以上の日数じゃったな。
 今年の8月は、雨天は、12日で、平年の7.7日と比較して飛び抜けて多いと言えないかも知れんが。
 しかし、8月から10月と月を追う毎に雨天の日数が増加したから、体感的には、今日も雨だな、という残念感が半端なかったということじゃ」

「雨が降ると、お祭りなどの外でやるイベントは、困るわね」

「秋は、いろいろと行事が多いからな。商売にも差し支える
 とりわけ、10月は、週末の土・日が雨になった。
 10月の土日の昼間(6時から18時)の天気概況を調べると、東京では、次のようになる。
 10月1日(日)  晴れ後曇り
 10月7日(土)  雨後曇り一時雨
 10月8日(日)  曇り時々晴れ
 10月14日(土) 雨時々曇り
 10月15日(日) 
 10月21日(土) 
 10月22日(日) 曇り一時雨後晴れ
 10月28日(土) 雨時々曇り
 10月29日(日) 大雨、雷を伴う
 青字が雨の日で、10月の土日、9日間の内、実に7日間は、雨じゃったことが分かる」

「まったくね。
 台風も10月に2回来たし。そのたびに秋雨前線が刺激されて雨降りになったわ」

「春・秋は、3~4日間毎に天候が変わることが多い。
 よって、似たような天候が7日間で繰り返されてしまうことは、分かるがな」

話題としての天気 (2017/11/8~11/9 追記)

「むかし勤めていた頃、外へ出かけて、他の会社の方などとお話しする機会があるようになった。
 以前の勤め先では、そういう経験がなかったので、戸惑ったな。
 上司や先輩から言われたのは、いきなり本題に入らずに、世間ばなしなど雑談で、相手をリラックスさせる習慣を身につけるようにということだった」

「なるほどね。
 そのためには、相手が興味を感じる話題が必要よね」


「そうじゃ。 
 ただ、初対面の方やあまりお会いしたことがない方の場合は、それが何かが分からん。
 無難なのは、天気やスポーツの話題と言うことだな。
 しかし、スポーツだと、その時代は、野球やゴルフなどじゃったろうが、わしは、その方面には、詳しくなかった。
 なので、無理にスポーツの話を持ち出しても、相手が『誰々さんがどうのこうの』と仰ったとき、こちらが知らないのでは、せっかくの話が止まってしまう。
 あるいは、たまたま、野球の話題になっても、相手が熱烈な阪神ファンの場合、巨人を持ち上げるようなことを言い出しては、かえって逆効果じゃろう。
 そこ行くと、天気の話であれば、無難だ」

「でも、天気に、みんなそんなに関心があるかしら?」

「ま、農林水産関係や小売業の方であれば、天気により、ご商売に影響があるから、みなさん、結構関心が高い。
 一方、都会のオフィスに働く方々は、あまり関心は、高くなかろう。
 わしも、出勤時に『いい天気ですね』などと言ったこともあったが、周囲の反応は、『そうね』、『うん」とかで、今いちじゃったなぁ。
 とは言え、わしらと同年代以上であれば、子どもの頃からを含めると、天気については、それなりに興味はあると思う」

「そうか。年寄りの方ほど天気の話に食いつくのね。
 でも、おじぃさんは、特に関心が高いわよね」

「それには、こんな訳があるんじゃ。
 わしの祖父(親父さんの父親じゃ)が戦前に製麺業をやっていた。
 そこで、親父さんは、小さい頃から、麺作りを見て育ち、大きくなっては、商売の手伝いをしていたのじゃ。
 作っていたのは、主に、小麦粉が原料のうどんや冷や麦だったようだ。
 小麦粉を練ったり、延ばすのは、電気モーターの力じゃが、干すのは、天日干しじゃったとのことだ。
 『素麺』は、当時の機械では、延ばすときに切れやすいので、あまり作らなかった。
 また、聞いたところでは、戦前のお中元の定番は、冷や麦だったようで、梅雨頃は、忙しかったようだ。
 なお、親父さんが小さな子どもじゃった大正12年(1923年)に関東大震災があった。
 偶々、店の中におった親父さんは、崩れてきた小麦粉の袋の下敷きになりかけた。
 そのとき、『へいどん』と呼ばれていた小僧さんが『ぼっちゃん、危ない」といって、抱えて、外へ連れ出してくれたそうだ」

「Hey ! へいどん、よくやったわ。
 ところで、お店は、地震で大丈夫だったの?」

「おお、幸い、店や住宅には、地震の被害はなかったということだ。周辺でも倒壊や火災も起きなかったとのことじゃ。
 親父さんも、どのくらいの揺れじゃったかは、覚えておらんかったな。
 やがて、大きくなった頃に、戦争が激しくなり、職工さんや弟さんも徴兵され、家業を続けることは、できなくなった。
 そして、明日には疎開しようとしていた矢先の空襲で家も店もすべて焼けてしまった」

「それは、大変だったわね。
 お祖父さん達は、無事だったのかしら?」
「着の身着のまま、大通りまで逃げたそうじゃ。
 大通りの北側の木造の建物は、すべて強制取り壊しされていたので、空襲による火災は、大通りで遮断されて、助かったようだ。
 じゃが、お祖父さんの店などがあった大通りの南側の地域は、ほとんど、焼けてしまったとのこと。
 お祖父さん達を初めとして、皆にけががなかったのが、不幸中の幸いじゃった」

「ということは、おじぃさんは、お父さんの影響で天気に関心が高くなったということね」

「そうじゃろうな。
 わしが生まれたのは、戦後じゃから、親父さんは、製麺業とは無関係の勤め人になっておった。
 けれど、日常的に家の中では、今日は、雨だな、とか、いい天気だと、とか口にしておったな。
 特に、台風が近づいたときは、テレビの天気予報やテレビ中継などにかじりついていた。
 それで、母親やわしもその影響を受けたようじゃ、
 今でも、雨が苦手というのも親父さんの影響だと思うのう」

終わりにあたって

 今回もご覧いただきありがとうございました。
   さて、今年もあと二ヶ月となりました。
   どうぞ、皆様、ご自愛くださいますようお願い申し上げます。
   2017年4月で、Windows VISTA に対するマイクロソフト社の延長サポートが終了しました。
   また、10月で、Office 2007 に対するサポートも終了しました。

   インターネットに接続してお使いの方は、セキュリティが厳しい状態になりますので、最新版等への乗り換えをご検討ください。
   では、次回も、本欄で元気にお会いできますことを願っています。
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 更新日 2017/11/1 一部追加 2017/11/8、9、11

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