会員の皆様へ(2012年1月のご挨拶)

辰年のこじつけ諺特集

初笑い 辰年クイズ(2012年バージョン)

本年が皆様にとりまして、幸多き年となりますことを心よりお祈り申し上げます。
 また、今年も東京パックス及び南中野パソコン教室をよろしくお願い申し上げます。
 さて、今年の年賀状は、『 元気の出る 辰年クイズ  ことわざ・熟語こじつけ大特集』と題して、「龍(竜)・辰」にからめた、ことわざ、熟語を、だじゃれ風にアレンジしてみました。
 一昨年の寅年に続く(堂々の)第二弾です。
 クイズの元になりました、ことわざ、熟語とその正しい意味は、下表のとおりです。
 なお、正しい意味は、広辞苑(岩波書店:第6版)、大辞林(三省堂:第2版)を参考にしました。

うそことわざ  うそ解釈  正しいことわざ  意味 
火口を逃れて宮に入る 危険な火口を逃れて龍王の住む龍宮に入ること。
転じて、難を脱して幸を得ること。禍を転じて福となすとも言う
虎口を逃れて龍穴に入る 一つの難を逃れてさらに他の難儀にあうことのたとえ。
一難去ってまた一難ともいう。
に蜘蛛を捕らえさせるがごとし 大きな龍に苦労して小さな蜘蛛を捕えせること。
転じて、適材適所の意。鶏を割くに牛刀とも。
竜の雲を得るがごとし 竜が雲を得て天に昇るように、英雄・豪傑などが機会を得て盛んに活躍するようす。
財布は々仕上げをご覧じろ 財布に沢山沢山の龍を刺繍しているところなの。
仕上がりを楽しみにしていて下さいね。
細工は流々仕上げをご覧じろ 十分工夫をこらしてあるから,心配せずに仕上がりを待って,それから批判してくれ。
うそ熟語  うそ解釈  正しい熟語 意味
虎挨拶 ライバルの龍と虎も会うと必ず挨拶を交わす。
和をもって貴しとする様は人も見習いたいもの
竜虎相撲(う)つ 実力の伯仲した強豪同士が相対して戦う。
笛吹 龍がラッパを吹きながら空を行く様子。
転じて、宇宙を飛ぶ通信衛星の異称。
不易流行 芭蕉の唱えた用語。不易は詩の基本である永遠性。
流行はその時々の新風の体。共に風雅の誠から出るものであるから、根元においては一つであること。
頭足袋 龍の頭の模様の付いた足袋。
辰年限定の人気商品だよ!
竜頭蛇尾 頭は竜で尾は蛇の意。
最初のすばらしい勢いが最後は全くなくなること。
出だしはすばらしいが、終りはつまらないこと。
一巨 一匹の巨大な龍が獲物を独り占め。
龍の世界も格差是正が課題とか。
一挙両得 一つの事をして二つの利益を収めること。
一石二鳥ともいう。
言飛語 龍の言葉は宙を飛ぶように速い。
転じて、電子メールやツイッターを指す。
流言飛語 世の中で言いふらされる確証のないうわさ話。
根拠のない扇動的な宣伝。デマ。
行遅れ 一匹の龍が群れに遅れて飛んでいる様子。
転じて、速い龍も時には遅れることもある。
流行後れ 世間で流行った時期にはずれていること。
貧乏 貴い龍は案外貧乏である、転じて、
気高い人は金銭に淡泊であるという意味。
器用貧乏 器用なために一事に徹することができず、結局、大成しないこと
天性 我がままな龍の性質は生まれつきである。
転じて、人の本性はなかなか変わらない。
画竜点睛(がりょうてんせい) 古代中国の画家(張)が寺の壁画に竜を描いて、その睛(ひとみ)を書きこんだところ、たちまち風雲生じて竜は天に上ったという故事から、事物の眼目となるところ。
物事を立派に完成させるための最後の仕上げ。また、わずかなことで、全体がひきたつたとえ。

おまけ(初笑い 寅年クイズ:2010年バージョン)

一昨年(2010年)の年賀状に使いました、『ことわざ・熟語こじつけ大特集 第1弾』、虎・寅にからめた「ことわざ・熟語」。
うそと本当のことわざ・熟語との対照表です。(再掲です。(当時のページはこちらです))

うそことわざ  うそ解釈  正しいことわざ  意味 
小穴に入らずんば児を得ず 小さな穴から入って虎の子を得る。
転じて、困難を経ずして大利は得られない
虎穴に入らずんば虎児を得ず 虎の住んでいる穴には入るような危険を冒さなければ、大成功は得られないこと 
は千里行って千里帰る フーテンの寅さんは、遠くへ旅しても常に柴又に帰る。
転じて、親は子を思う故に早く帰る
虎は千里往って千里還る 虎は一日で千里の道を往復することができること。
勢いの盛んな様子や子を思う親の気持ちの強いこと 
の狸の皮算よ! 虎が今年捕る予定の狸の皮を数えている。
転じて、まだ入手しないものを勘定に入れること
取らぬ狸の皮算用 まだ捕らえていない狸の皮の商いを考えること。
手に入るかどうかわからないものを当てにして計画を立てること
なき里の子守 虎のいない里では子守でさえ安心して一人前の仕事ができる。
転じて、優れた人のいないところでは平凡な人でも重用される 
鳥なき里の蝙蝠(こうもり) 優れた人や強い人のいない所で、つまらない人がいばること
陰矢のごとし 虎は速いので、まるで矢のようである、転じて、月日の経つのは速い様を云う 光陰矢のごとし 年月のたつのが早いこと
立つ後を汚さず 虎は獲物を平らげた後に後をきれいにして帰って行く、
転じて、人の進退の潔い意
立つ鳥跡を濁さず 立ち去る者は、あとが見苦しくないようにすべきであること。
引き際の潔いこと
うそ熟語  うそ解釈  正しい熟語 意味
里夢中 虎がいる里は危険なので、夢中で駆け抜ける様子 五里霧中 方向を失うこと。
物事の判断がつかなくて、どうしていいか迷うこと 
軍奮闘 虎は一頭でも勇敢に戦う。
転じて、優れた人は他の人の助けがなくても立派に努める様子
孤軍奮闘 援軍もなく孤立した中でよく戦うこと。
また、だれの援助も受けずに一人で努力すること 
小大地 虎は大きいといえども大地は更に大きい。
すなわち、上には上がある意
後生大事 後生とは、来世のことで、来世を大切にすること。
とても大切なものとすること。大事にすること 
頭試問 虎の目の前で試験を受けるような厳しい試験 口頭試問 試験官の質問に対し、口頭で答えさせる試験
無用 虎に人が問うても満足な答えが得られない、転じて、
無駄なことを聞くこと
問答無用 いろいろと議論してもなんの益もないこと。
また、もはや議論する必要のないこと 
立無縁 虎は立って歩くことに縁がない。
転じて、相手に無理な相談すること
孤立無援 仲間もいなくて、援助する人がいないこと 
大孟宗 虎には大きな孟宗竹が似合う。
転じて、ものには、それにふさわしい相手がある
誇大妄想 自分の能力や境遇を過大に評価したり、考えたことを本当のように思い込んだりすること 

終わりにあたって

今回もご覧いただき、ありがとうございました。
 また、来月も、本欄で元気にお会いできますことを願っています。 

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