2001年2月のご挨拶

更新日:2001/2/1

 WINDOWS XP

  「1月は行く」、「2月は逃げる」、「3月は去る」といわれるように、時間の経つのは、
 まことに早いものです。

  早いといえば、WINDOWS2000、WINDOWS Meの発売が、まだ、昨日のことのように思える中、すでにマイクロソフト社の新OS「Whistler」(ウィスラー:開発コード名)のベータ1テストが実施されています。
 Whistlerでは、WINDOWS/NT系列(WINDOWS/NT及びWINDOWS2000)とWINDOWS 95/98/ME系列が一つにまとまります。
  ベータ1版は、Personal、Professional、Server、Advanst Serverの4つがあります。
 日経バイト(2001/2号)の記事によれば、このうちのPersonalが従来のWIN95/98/MEに相当するものとなります。
  Personalは、OSのカーネルがWINDOWS/NT系列のものを受け継ぐため、アプリケーションレベルでは、WIN95/98/MEとは、デバイスドライバ等の互換性が失われています。
 そのため、少なくともWINDOWS2000で動作しないアプリは、Whistlerでも動作しない可能性が高いようです。
  Personalの動作条件は、最近のパソコンの急速な性能のアップに見合った、次のようなものです。

 CPU:最低233MHZ(推奨300MHZ以上)
 メモリ:最低64MB(推奨128MB以上)
 HD :最小2GB
 なお、Professionalでも条件は同様です。

  Whistlerの最大の売りは、やはり「安定性」でしょう。
 これまで、フリーズに悩まされてきた利用者には、WINDOWS/NT及びWINDOWS2000の安定性を享受できる、これが一番の福音です。
  で、問題は、現在のバージョンからの移行方法ということになります。
 まず、95/98/MEからは、Whistler Personalで、これは、迷う余地がありません。
 ただし、前述のようにアプリケーションやデバイスドライバの互換性の問題があります。
  Whistlerでは、高速インターネット時代にふさわしい、種々の機能が盛り込まれるようです。
 具体的には、フレッツADSLを利用するための「PPoE(Point to Point Protocol over Ethernet)」というプロトコルをサポートするなどです。
 一言でいえば、インターネットとの常時接続時代を見据えたものとなるようです。
  次にWINDOWS/NT4.0、WINDOWS2000からは、Professionalということになりますが、問題は、Personalとの明確な差別化があるのかどうか、という点にあります。というのは、CPUの最大数が2つまで、という点と価格以外にこれらの2つのOS間に大きな違いがないからです。
  日経バイト誌によれば、Professionalは、部門やSOHO等のサーバーに向いているようです。
 ただし、WINDOWS2000 Professionalと同様にデータベースアプリケーションなどを実行できないなどの条件が入ってくる可能性が大きいとのことです。
  また、Personalでは、ドメインに参加できないなどの制限がベータ版で存在します。
 ドメインは、少し規模の大きなLANを構築する際に当然の前提とされていますので、このことは、Personalを企業で使わせないためのマイクロソフト社の戦略でしょう。
  一方、こうなってくると、当方のようにサーバーのOSをWINDOWS/NT4.0のままにしているものとしては、WINDOWS2000サーバーを飛び越してWhistler Serverを待つことになるでしょう。
  Whistlerのリリースは、早ければ、本年末となります。

  では、皆様、お元気でお過ごし下さい。また、来月、お会いしましょう。
 


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